昭和ガラスをご存知ですか?一昔に流行っていたものですが、令和になった現在に昭和レトロブームに乗っかってネットで話題になっています。
この記事では
- 昭和ガラスとは?
- 昭和ガラスの良さ
- 昭和ガラスはお皿になる
について紹介します。
もしかして読者の皆様のお家にも、昭和ガラスという宝が眠っているかもしれません。
(カバー画像の出典は旭屋ガラス)
昭和ガラスとは何
昭和ガラスとは、昔の木製住宅の窓や障子に嵌められた板ガラスのことです。
正式名称は「昭和型板ガラス」で、略して「昭和ガラス」。
この写真のように、模様が入っていて曇り加工しているものが多いです。
これは、昭和に作られた型板ガラス、昭和型板ガラスと呼ばれるものだ。表面に様々な模様を施したガラスで、主に昭和40年前後が全盛期だったという。
(中略)
特に40年を中心にその前後は、各ガラスメーカーが競い合うように型板ガラスが何十種類と販売された全盛期を迎えます。
引用:FNN
全盛期は昭和40年で、読者の皆さんもおばあちゃん家やご実家で見たことありませんでしょうか?
昭和ガラスの一番の特徴は模様のデザインです。現在の新築住宅ではあまり見ないようなおしゃれなデザインで、季節に関するアイテムがガラスの模様になります。例えば、笹の葉、桜、紅葉、星…などです。
近年の住宅は機能性重視で、ガラスは強度が求められているため、ほとんどは分厚い透明ガラスを使っています。そのため、現在、昭和ガラスは量産されていません。
だが、多くの人の実家にある昭和ガラスは、リメイクで新しい命が吹き込まれます。
昭和ガラスの良さは
なぜ昭和ガラスは急に人気になって、ブームになったのでしょうか?その理由はこの三点です。
- レトロな雰囲気
- おしゃれなデザイン
- 希少価値
①レトロな雰囲気
昭和ガラスの一番の良さはやはりレトロな雰囲気ですね!
このように障子に昭和ガラスを嵌めると、昭和の風情になります。
今は古民家カフェが流行っていますが、その多くはこのような昭和ガラスを活用しているそうですよ。
②おしゃれなデザイン
最近の住宅は機能性重視で、障子もあまり見かけなくなりました。窓ガラスは分厚い強化ガラス板を使うことが多いです。だが、強化ガラス板は透明で、こういった模様の加工がありません。
昭和ガラスは強化ガラス板と違って、模様のデザインがとにかくおしゃれです。ところで、昭和ガラスはなぜ模様が入っているのでしょうか?
本来は覗き見防止という目的でガラスに模様と曇りを入れたのですが、昭和40年代前後に各メーカーが競い合って、おしゃれなデザインを次々と作り出したのです。
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昭和ガラスは季節の模様が作り込まれていて、桜、紅葉、星…など、様々な模様があります。
昔は実家でよく見るから当たり前だと思っていましたが、今となって改めて見ると「おしゃれだな〜」と感じる人も多いようです。
実家を壊すことになったので、昭和ガラスの記録 pic.twitter.com/Of0RRX0NGL
— 高塚菜月 (@ntsktktk) January 30, 2022
我がアパートのガラスっていわゆる昭和ガラスってヤツではなかろうか? pic.twitter.com/E5UH6tuapf
— 門脇 真由美 (@kadokado61) April 23, 2021
③希少価値!一枚10万で売れることも?
昭和ガラスは量産されていません。現在市場で流通している昭和ガラスの多くは、実家など古民家を改装する際に取り外したものになっています。
そのため、昭和ガラスが大変貴重なものになります。
オークションサイトにはたまに出品されますが、なんと引き戸2枚で10万で売れたこともあります。
波打つガラスや色付きガラスは最近は見なくなった。この引き戸が2枚で10万8000円という高値で落札されていた。
引用元:エキサイト
実家に眠っている昭和ガラスや引き戸があれば、そのまま捨てないでオークション出品してみるのも良いかもしません。
昭和ガラスをリメイクすればお皿になる
昭和2年に創業した「旭屋ガラス」というお店が、昭和ガラスをお皿にリメイクして販売したら予約が殺到しています。
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古くなった昭和ガラスを円形に切り取って、磨いて、丁寧に洗浄して経年の汚れを落とします。すると、こんなに綺麗なお皿になります!
中でも特に人気なのはこの「銀河」という模様のお皿です。
確かに実家ではよく見る模様だけれど、お皿になるとこんなに綺麗だなんて。昭和ガラスはやっぱり素敵ですね。
今年に入り、旭屋ガラス店さんで注文していた昭和型ガラスのお皿が届いた。生産が終了している硝子障子用型板ガラスをお皿として所有できるのが何だか嬉しい。形は変われど使用する度懐かしい気持ちになれる。大切に末長く使っていきたい。 pic.twitter.com/5FOgR1N2PW
— なぐもわーぬ (@nagumo_work) February 3, 2021
実家に眠っている引き戸がある、もしくは取り壊す予定がある方は、工房に頼んで、昭和ガラスをお皿にリメイクしてもらうのはいかがでしょうか?そうすると思い出の品を末長く使えますよ。